老舗アダルトASPのSBS(Sign Board Shop)から派生したASPとして「SBS-CY」が新規オープンしました。
SBSは無修正動画を取り扱っていますので、国内のアダルトアフィリエイターは広告画像にモザイクをかける必要があることは重々承知のことだと思います。
同じく今回の新ASP「SBS-CY」にも、気をつけないと違法になる部分がありましたので、注意喚起のために記事にします。
2016年9月26日にオープンしたSBS-CY。
加盟サイトは現時点で、「ナポレオン薬局」というED治療薬のジェネリック医薬品専門の個人輸入代行サイト1つのみとなっています。
ナポレオン薬局では、バイアグラ、レビトラ、シアリスのジェネリック薬品であるセンフォース、ビリトラ、ビダリスタ等々を取り扱っています。
これらは日本では承認されていないED治療薬です。
個人輸入に関しては、日本で承認されていなくても個人で使う量なら合法です。
しかし、薬機法(旧薬事法)によると、国内で承認されていない医薬品(無承認医薬品)を広告することは違法とのこと。
(2014年11月25日に薬事法から薬機法へと略称が変わっています。正式名称は医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律。長いっ!!)
つまり、個人輸入代行サイトや未承認医薬品をアフィリエイトする行為は薬機法違反になるということです。
適用される法律は、薬機法85条5号:無承認医薬品の広告
違反すると2年以下の懲役又は200万円以下の罰金、もしくはその双方が課せられます。
薬機法違反になる広告の基準は以下の通りです。
(1)顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること
(2)特定医薬品等の商品名が明らかにされていること
(3)一般人が認知できる状態にあること
という訳で、日本国内のアフィリエイターは現時点で「SBS-CY」を利用したアフィリエイトができません。
(今後SBS-CYに日本国内でアフィリエイトできる加盟サイトが追加されるかもしれません)
未承認医薬品の広告が違法なら、個人輸入代行サイトやそのサイトを広告するアフィリエイターを募集しているASPは違法にならないのか?
そんな疑問が浮かんできます。個人輸入代行サイトなんかはバンバン広告出してますからね。
答えは、、、
違法にはなりません。
なぜなら、これらの運営会社が海外法人だからです。ナポレオン薬局はフィリピン、SBS-CYはキプロスに住所があります。
いくら日本語で書かれた日本人向けのサイトでも、運営が海外なら日本の法律は適用されないのです。
また、未承認医薬品の個人輸入自体は違法ではありません。(自分自身で使用する場合に限る)
これらはカリビアンコム等の無修正アダルト動画サイトが違法じゃない構図と似てますね。
日本の会社が無修正動画を販売したら違法だけど、日本人が無修正動画をダウンロードするのは合法。
異なるのはアフィリエイターのみ。
無修正動画のアフィリエイトは日本の法律に沿った運営をすれば可能ですが、未承認医薬品の個人輸入代行サイトのアフィリエイトは不可能。
広告した時点で薬機法違反になります。
ですので、法律違反で罰せられるのは広告している日本国内のアフィリエイターだけなんです。気をつけましょう。
新ASP「SBS-CY」の中身について少し。
SBS-CYは、大手ASP「SBS」の派生ASPですが、SBSやSBS-JPとは運営会社名が異なります。
SBS-CYの会社概要から調べると
一方、SBSとSBS-JPの会社概要を調べると、
以上のように運営会社が異なります。
SBSの運営会社は現在Global Affiliate Systems Inc.ですが、以前はNSKでした。つまり、母体は同じということですね。
母体は同じだけど会社を分ける。これは日本では薬機法違反となる「未承認医薬品の個人輸入代行サイトの広告」を取り扱うからかもしれません。
余談ですが、SBS-CYのCYって何だろう?と思って調べてみました。
そこで発見したのが、SBSのサイト内に記載されているSBS-JPのバナー広告。そこに「SBS-USにはない日本国内大手広告主サイト様が続々参入!」と記載されていました。
SBS-JP側から見たらSBSはUSと表記されている。そう、SBS-○○の部分は国名なのです。
つまり、
US=USA(アメリカ)
JP=Japan(日本)
CY=Cyprus(キプロス)
SBS-CYの運営会社はキプロスにありますから納得。まぁどうでも良い情報ですが(笑)
新しくオープンした「SBS-CY」を利用する際の注意点を紹介しました。
現時点の加盟サイトが「未承認医薬品の個人輸入代行サイト」1つだけですので、日本国内のアフィリエイターには使えないASPです。
「薬機法違反とは知らなかった」は通じませんので、しっかり法律は守っていきましょう。
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